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猫伝染性腹膜炎(FIP)
このブログは、FIPに罹患したアビシニアン(3才オス)の、2ヶ月間の闘病記録を中心にした内容です。新たな更新はしていませんが、この、猫にとっての「死に至る病」について、愛猫家の皆さんに知っていただければ、と、公開しています。
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2003/09/02(Tue) Kirk's Current Veterinary Therapy ⅩⅢ Small Animal Practice edited by John D. Bonagura, D.V.m.,M.s. Diagnosis and Prevention of Feline Infectious Peritonitis ~~~~~~~~~~~FIPの診断と予防~~~~~~~~~~ ●猫伝染性腹膜炎の予防(2) FECV感染は、成猫には何らの病的徴候を現さず、単に子猫に2、3日の下痢症状をもたすのみである。FECVは伝染性の強いウィルスで、主に糞便の摂取により伝播されるが、ウィルスは尿中にも唾液にも検出される。猫の腸上皮で増殖するFECVが、時にFIPVに突然変異するという機序が、近年では想定されている。FIPVは速やかにマクロファージ内に入り込み、複製増殖し、マクロファージに乗って、全身に拡散してゆく。病原性に違いのある様々のFIPVが分離同定されている。健常の免疫システムは、より病原性の低いFIPV株による感染を防御できるが、猫の遺伝的な感受性、摂取した病原体の量、または合併する猫白血病ウィルスの感染やストレスが、より病原性の低いウィルス株への感染を成立させるようである。 この機序は、かつてFIPがかつて発症したキャッテリーで生まれた子猫と、FIPを発症していないが、FECVは蔓延しているキャッテリーで生まれた子猫との間に、FIP発症率に大きな差がなかったという、Addieと共同研究者ら(1995)の知見からも支持される。このことはFIPVが猫から猫へ伝染するのではないことや、FIPの子猫はFECVに感染した子猫と比較して、もたらし得る危険度について差はない、といった理論を支持する。 流行することでキャッテリー全体に蔓延する、いくつかのFIPVは明らかに存在する(Panzero, 1992)。Panzeroが調査したコーニッシュ・レックスのキャッテリーでは、1匹のFIPの子猫を導入したが為に、6ヶ月以内に39匹のうち17匹が死亡した。キャッテリー全体を巻き込む急激な蔓延は、FIPVとしては非典型的な病態ではある。 to be continued 猫おば ※この章は量が多い為、数日に分けてアップ致します。 --------------------------------------------------------- 猫おば [E-Mail] コーニッシュ・レックスのキャッテリーの報告例は、アビ吉の場合とよく似ているのでは?と思われました。ここで書き込んでくださる方達の猫さん達はどちらかと言うと、母子感染であったり、キャリヤの発症例が多いですね。アビ吉の場合は、感染形式としては非典型例のようです・・・。 2003/09/03(Wed)/15:46:51 No.135
by abi_kichi
| 2004-09-23 21:53
| FIP治療(薬や食事について)
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