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猫伝染性腹膜炎(FIP)
このブログは、FIPに罹患したアビシニアン(3才オス)の、2ヶ月間の闘病記録を中心にした内容です。新たな更新はしていませんが、この、猫にとっての「死に至る病」について、愛猫家の皆さんに知っていただければ、と、公開しています。
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2003/10/02(Thu) 10月1日は、どうしてもパソコンに向かうことができませんでした。心配してくださっていた皆さん、本当にごめんなさい。m(_ _)m そして、慰めと追悼の書き込み、本当にありがとうございました。 昨日は、何度か、意を決して座り、キーボードに手を置いてみました。今までは言葉を繰出すのに、さほど苦労を感じなかったのに、言葉以前の無数の感情の塊が、頭の中で爆ぜる炒り豆のように、暴走しています。何とか、その一塊でも捕まえて、凝視しようとするが、どうしても見えない・・・次第に嘔気がこみ上げて来ます・・・。 アビ吉・・・。 アビ吉の最期の瞬間は、声にならない叫びのような一瞬の絶息でした。 1日おきにwooさん宅に泊めてもらい、ウトウトしながら夜中の看病をしました。30日の夜は「非番」でしたので、23時前に帰宅し、1日の朝、wooさん宅に行きました。アビ吉は30日の夜よりもはるかに息が苦しそうでしたが、私の到着を待っていたのだと思われます。苦しい息の中、私の姿を眼で追い、苦しさを何とかしたくて盛んに身体の向きを変える、そしてさらに苦しくなる・・・そのような絶望的な悪循環の中にありました。 貧血はさらに進行し、アビ吉の耳や歯肉、肉球は、吸血鬼に吸い尽くされたかのように、血の気がなく、酸素を取り込むことが出来ない、窒息の苦しみの最中にありました。 途中で数分だけ、用事で席をはずさざるを得ませんでしたが、戻ってきた時、アビ吉は小さいが悲鳴のような鳴き声で、2度、3度と私を確かめました。頭を上げる力もなく、眼はもうはっきり見えていなかったようですが、私の気配が傍から消えたことを不安に思ったのでしょう。私の返事に呼応して、鳴き、小さな可愛い頭が揺れる・・・。 獣医学の本に図示されている「除脳硬直」という四肢をつっぱらせるような姿勢を取って、突然呼吸が止まりました。私が到着して100分後のことでした。 「アビ吉~っ!ほらっ!!尻尾動かして!!自慢の尻尾、動かしてっ!!」アビ吉の身体を撫でさすりながら、大声で泣きました。 見開いたアビ吉の眼から、生々しい苦しみが消え、ほんの一瞬だけ、可愛らしい眼になった後、次第に可愛いが人形の様に無機的なものになってゆくのを、見続けました。 到着してしばらくは胸に抱いていたのですが、不安定な姿勢を取らせるに忍びなく、好きなつぐらに再び寝かせました。ですから、最期の瞬間に胸に抱く余裕がなかったのが惜しまれます。 猫おば --------------------------------------------------------- 猫おば [E-Mail] 後でよく考えてみれば、この10分ほどの中座は必要のないことなのでした。100分足らずのうちの10分をロスして、アビ吉に最後の最後まで、不安感を与えてしまったことを、ずっと苦しんでいます。 2003/10/03(Fri)/00:20:37 No.366
by abi_kichi
| 2004-09-23 23:47
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