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猫伝染性腹膜炎(FIP)
このブログは、FIPに罹患したアビシニアン(3才オス)の、2ヶ月間の闘病記録を中心にした内容です。新たな更新はしていませんが、この、猫にとっての「死に至る病」について、愛猫家の皆さんに知っていただければ、と、公開しています。
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10月10日午後5時30分から放映されていた、田丸美寿々がキャスターを務める「報道特集」では、人里を襲うニホンザルとツキノワグマの問題に加えて、ペット産業の深刻な問題が報道されました。 今やペット産業は1兆円産業になり、急速な需要の拡大に、無知な拝金主義者が参入しているとのことでした。おそらく無茶苦茶な近親交配の結果、遺伝的に障害のある犬が「大量生産!」され、そういった背景を当然のことながら全く知らずに、子犬を我が家に招き入れ、家族として愛情を注いできた飼い主は、ほどなく愛犬の致死的な病気の突然の発症~急死に打ちのめされることになります。遺伝病はその成り立ちから、ほとんど治療の術がありません。 TVクルーが「何故、そのような遺伝病が急増したか?」をl調べてゆく過程で、病気に対して全く知識のないブリーダーや素人繁殖業者が明らかになります。とにかく「金、金、それだけ」です。 阪神高速に隣接する、日の射し込まない雑居ビル内のカラオケ屋の設備をそのままに、不動産業者は、サイドビジネスとして、カラオケルームの個室にケージを積み上げて300頭以上のメス犬を押し込み、強制収容所さながらの繁殖工場を作っているのでした。生まれた子犬の10匹のうち5匹以上が、肢が欠損していたり、内臓が破裂した腹壁から飛び出しているといった致死的な奇形を持って生まれ、その場で殺処分するのだということでした。その時点で、外見上はとりあえず問題のない子犬が市場に出されます・・・・。 ペットショップでは当然、健康や血統に問題がないという血統証が渡されますが、この血統証というのが問題で、1頭あたり2000円納めれば、「機械的に」血統証がジャパンケネルクラブ(JKL)から発行されるということでした。実際に血統証を出す対象となる個体を、見ることはおろか、その存在自体も確認しないままに、血統証は発行されるとのことでした。 TVクルーは当然、その責任を遠まわしに問うわけですが、JKLの理事長は「今まで問題なくやってきた良いシステム」「自分達は素人だから(はっきり素人と言った!!)、どんな形にせよ、ブリーダーに干渉することはない」といった趣旨のことを明言していました。 何とも、いかがわしい組織です。そして大変な利益率でもあります。調査費が生じない以上、単純な事務費用だけが経費ですから・・・血統証はとうに有名無実化しているのです。 おそらく、このような風潮はペット産業の全体に蔓延しており、深刻なモラルハザードとなっていると思われます。
by abi_kichi
| 2004-10-11 01:42
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