アビ吉FIP(猫伝染性腹膜炎)闘病記
2008-03-02T18:38:01+09:00
abi_kichi
猫伝染性腹膜炎(FIP)で亡くなったレッド・アビシニアンの闘病記録と追想録です。この薔薇の名はブルーヘブンです。
Excite Blog
歳月、人を待たず。
http://abikichi.exblog.jp/2103157/
2005-02-23T23:51:00+09:00
2008-03-02T18:38:01+09:00
2005-02-23T23:51:26+09:00
abi_kichi
追憶
決まる時は、あっけないものですね。来月末の引越しです・・・ゆっくりと、今住んでいる部屋の中を見回します。もう、あと少ししかここで暮らす時間がないんだな、と思いつつ。
アビ吉が生きていた思い出が、幻影が、そこここにあり、寂しさが募ります。アビ吉の魂は私にちゃんとついてきてくれるだろうか・・・。
昨晩、久しぶりにノートパソコンのキャリングケースを納戸から引っ張り出したところ、アビ吉のきれいな茶色の毛がくっついていたのを見つけ、思わず涙しました。キャリングケースを置いていると、いつもその中に、ちんまり納まって、嬉しそうにこちらを見上げるのが、アビ吉の癖でした。
可愛かった、色々な仕草、表情、眼差し、なきごえや、走る足音、匂い、肉球の感触など、を思い返してゆくと、最後に追想は、あの「断末魔の辛い姿」にたどり着きます。こらえきれなくなり、声を上げて泣いてしまいます。
こうやって、私の生活も否応なく変化してゆきますが、アビ吉を失った悲しみだけは変わることはないでしょう。
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日付が変わって
http://abikichi.exblog.jp/1764137/
2005-01-19T00:16:00+09:00
2007-04-07T23:15:01+09:00
2005-01-19T00:16:18+09:00
abi_kichi
追憶
あぁ、5年前の今日に戻れたら・・・。(;_;)今でも決して諦めてはいないのです・・・。
花を飾る習慣のない私でしたが、この約1年4ヶ月は、辛いなりに、花の美しさに心慰められたものでした。そして、アビ吉に花を手向け続けた時間でもあり、これからも続くと思います。
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アビ吉のいない冬も2回目を迎えました。
http://abikichi.exblog.jp/1531107/
2004-12-26T16:27:33+09:00
2007-04-07T23:16:37+09:00
2004-12-26T16:26:44+09:00
abi_kichi
追憶
写真は1999年7月に我が家にやってきたメス猫のジタンです。2000年1月8日頃、避妊手術をし、抜糸からまだ日の浅い1月19日にアビ吉がやってきました。2月頃からしょっちゅうジタンのおっぱいを吸うようになっていたアビ吉。若い猫どうし仲がよく、いつも一緒でした。アビ吉はジタンが大好きなのが、人間の私にもよく解りましたが、長ずるに従って(翌2001年から)、ジタンは断固としてアビ吉と距離をとるようになり、近づこうとするアビ吉に容赦なく、猫パンチを繰り出したり、咬みを入れていました。体力的にかなり劣るアビ吉は必死で防戦しますが、適いません。それでも懲りずに、ジタンにくっついて座ったり、一緒に寝ようとしていました。
こんな時、アビ吉の気持ちをなだめたり、テリトリーをきちっと守ってやることに、配慮してやらなかったことを後悔しています。何となく、兄弟げんかのようなイメージをもっていたので、そのままやり過ごしていました。トイレ外排泄が頻繁に認められるようになってからも、ストレスということがピンときませんでした。今までそれで問題なかったのですから、「一体何なの?今までみたいに仲良くやってよね」的な感覚に留まっていました。あろうことか、新たに成猫を導入してしまったのでした・・・。
今日のような寒い日には必死に布団の中にもぐり込んでいたアビ吉の様子をまた思い浮かべてしまいます。]]>
老猫
http://abikichi.exblog.jp/1458279/
2004-12-19T19:09:33+09:00
2004-12-19T19:07:46+09:00
2004-12-19T19:07:46+09:00
abi_kichi
未分類
我が家の最長老猫woo爺です。1985年春生まれですから、年が明ければ四半世紀生きたことになります。日がなウトウトとまどろむ毎日です。今朝、風呂に入れたため、かなり疲れたようで、私の脱ぎ捨てたセーターにくるまって眠っていました。
飼い主の目に、最も衰えが目立つのは後肢です。ずいぶん細く、貧相になりましたので、跳躍力が格段に落ち、ほとんど床の上をウロウロするだけです。
野生動物でしたら、狩りをすることが不可能な、この状態まで生きることはありません。]]>
笑止千万
http://abikichi.exblog.jp/1457679/
2004-12-19T17:58:43+09:00
2007-04-07T23:18:49+09:00
2004-12-19T17:57:53+09:00
abi_kichi
贋治療批判
この、もっともらしい文面には、少なくとも2つの虚偽もしくは無知が含まれています。
私の知る獣医さんによると、あまり治療「学」という表現はしないそうですが、強いて言うなら、治療「学」とは、新しい薬品、新しい手術手技、放射線や超音波などを用いた新しい治療方法の開発と確立を意味するのだということでした。ですから、野生動物が対象になることはまずあり得ないということでした。
また、野生動物が病気にかかりにくい、病気になっても自分で治しているなどということは実際に、野外観察をしたことが少しでもある人なら、思いもよらない荒唐無稽な話だということでした。
野生動物は、その厳しい自然環境に生きるが故に、寿命が短く、病気になれば、それこそ何の手立てもないため、速やかに死に至ります。病気になれば、たちまち消え去るので、周囲に老醜や病苦を曝す間もなく、それ故、私達は闘病中の野生動物を目にすることもない、それだけのことです。ましてや、私達は野外観察などしたことはありません。
野生動物ではありませんが、野良猫の寿命は2、3年だとされています。一方、完全室内飼いの猫になると20年以上生きる猫も珍しくなくなってきました。種々のウィルス感染症を予防するワクチン接種の開発・普及といった獣医療の発達とペットフードの発達こそが、この驚異的な寿命の延長を可能にしたわけですが、一方で、そこまで長期間生きるように動物の肉体は作られてはいませんし、そのような事態に適応する間もありませんでした。
「人間の文明社会に取り込まれた」という偶然から、一つ限りの肉体を長期間使い続ける羽目に陥ったので、当然、種々の疾患(人間と同様、成人病をも含む)に悩まされることになったということです。人間も動物も肉体にスペアはありませんから、経年劣化から様々な病気も発生します。
こういった基本的な事実すら抑えておらずに、「効果がある」と連呼することは笑止千万ですし、私がもう一つ気になるのは、これが、唯我独尊的な部分をくすぐるが故に、人の心を捉えてしまうのではないか?ということです。自然治癒力を尊重することは大切ですが、何でも、「自分で頑張れば解決する」といった妙な自己完結感は、苦労しながらも他者の経験や知恵を学ぶことから、その人を遠ざけ、結局、誤った方向に行ってしまうのではないか・・・そうなれば迷惑するのは猫や犬なのです。
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何をもって信じるか?
http://abikichi.exblog.jp/1199836/
2004-11-28T16:17:01+09:00
2007-04-07T23:18:49+09:00
2004-11-28T16:15:18+09:00
abi_kichi
贋治療批判
「腫瘍が小さくなったり、消えたりというのは、○○の最も得意とするところです。」という心強い言葉を、×××××の△さんから頂きました。
以前、問題にした文言ですが、もし、これを動物相手でなく、人間相手にした場合はどうなるでしょうか?これは間違いなく、医師法・薬事法違反になります。彼らの巧妙なところは、商売のターゲットをペットにしたところです。しかも、今やペットは伴侶動物とも言われ、核家族化の進んだ現状では、まさにヒトと同じ家族なのです!
巧みな話術で、相手の懐深く飛び込み、しかも罪を問われないターゲットを選択する・・・全く巧妙です。
最近、そのセミナーのビデオなるものを見る機会がありましたが、その話術や雰囲気作り(自然さ、誠実さ、「お金じゃないですよ」というメッセージ性)の巧みさは徹底しています。ここまで徹底していると、皮肉なことに「素晴らしい!」とさえ言えます。一流の詐欺師だと、私は思います。(あくまでも詐欺師です!為念!)
何を基準に判断するか、結局、話題の真偽を見抜く「知識」や「常識」を、日頃から切磋琢磨するしかないということでしょうか・・・。
人間は、見たいものを見、聞きたいものを聞く。見たくないものには目を背け、聞きたくないものには耳を塞ぐ。騙される人は結局、周囲が何を言っても騙される。
こういった場面に持ち出されるのが結局、自己判断とか自己決定という概念なのでしょうが所詮、情報の非対称性の大きい分野(獣医療だけでなく、人間の医療でも金融でも、皆そうですが)で、そんなものは画餅に過ぎないと思います。この言葉に漠然とした居心地の悪さを感じる人はいても、強い自己肯定感を抱く人は少ないのではないでしょうか?
「理屈では説明できないけれど、どうも怪しい、胡散臭いぞ!」という動物的な感覚、用心深さは、常に持ち続けておくべきでしょうし、サプリメントにせよ何にせよ、ペットに使う前に、そんなに「副作用がない!万能だ!」と確信する(したい?)のなら、試しに1回でも自分自身や自分の子ども(とりわけペットと体重が近い乳幼児)に飲ませてみることができるか、○○を使えるか、躊躇せずにYESと言えるのか、を考えてみる必要があると思います。
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茶猫2題
http://abikichi.exblog.jp/1199564/
2004-11-28T15:44:16+09:00
2004-11-28T15:47:32+09:00
2004-11-28T15:42:33+09:00
abi_kichi
未分類
今日は久しぶりに、FIPとは全く関係のない話題もアップすることにしました。
昨日、所用で弁天町の三井アーバンHに行ったのですが、エントランス脇にネコ物の専門店があり、これは黙って通り過ぎることが出来ず、会議の終わった7時50分頃、慌てて飛び込みました。そして、アビ吉を髣髴とさせる絵を見つけましたが、大変高価なので、同じ絵のポストカードと、最初に目に付いていた小さなクッションを買って帰りました。茶猫ものを見つけると、どうしても買ってしまいます。
アビ吉の不在を、心の空白を、何とか繕おうとする衝動は、まだまだ収まりそうにありません。
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手口3
http://abikichi.exblog.jp/782994/
2004-11-01T00:45:08+09:00
2007-04-07T23:18:49+09:00
2004-11-01T00:44:03+09:00
abi_kichi
贋治療批判
結局、無効な民間療法に高い代価を払い、必死の思いですがりついたにもかかわらず、ペットは死んでしまった!・・・ところが、あたかも洗脳?されたかのように、自サイトでも宣伝し、さらに、ペットの生前の写真を、その民間療法のサイトのトップページの広告用に提供している飼い主さんを知っています。
愚かしい、取り返しがつかないことをした・・・そのことを認められない、現実と直面することを恐れているのではないか、と漠然と思ったりしています。
ペットに良かれと思ってしたことが、単に足元を見られ、カモられただけのこと、もしかしたら、それ故、受けるべき正統な獣医療を受ける機会を逸したかもしれません・・・これが現実ですから、本当に辛いことだと思いますし、私はそういった飼い主さんを責めるつもりは毛頭ありません。むしろ、傍に行って、励ましたい気持ちで一杯です。
そして、その気持ちこそが、このブログを始めた動機でした。
一方、こんな風に必死の思いでペットを気遣う飼い主の心を攪乱して、あこぎな商売をする輩の方に、強い憤りを覚えます。確信犯である彼らは、臆することもなく堂々としています。人間の心理、人の弱みに、彼らは非常に通暁しており、しかもそれが「打ち出の小槌」ですから、雨後の筍のように、後を絶ちません。
でも、そういった人(被害を受けた当事者)が今度は、自分だけでなく、他の人までも、同じ轍に誘い込もうとしていることが残念でたまりません。おそらく大半は、金銭的な利益誘導ではないと思われます。うまく言えませんが、自身の正当化もしくは慰めとして、「自分と同じ境遇の仲間を作ろうとしている」のではないか?
自分を欺いた集団の手先となり、自分の無念を封印するかのように、他の悩める飼い主を巻き込む・・・これはおそらく連鎖的に続くと思われ、これもまた彼らの手口であると思います。
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手口2
http://abikichi.exblog.jp/742000/
2004-10-29T00:50:49+09:00
2007-04-07T23:18:49+09:00
2004-10-29T00:49:44+09:00
abi_kichi
贋治療批判
「様々な民間療法が難病に対して、劇的な治療効果を謳うサイト」をあちこちに見かけるようになりました。しかし、必ず、「効果には個体差があります」というexcuseがつきます。
効果に個体差があるとは言っても、劇的に効果のある症例が沢山あるのなら、それなりの評価を、プロである獣医師から当然受けると思います。それに獣医学の分野は、民間療法的なものに寛容だという印象を受けています。例えば、確かに同業の獣医師からの批判もありますが、猫エイズの権威の石田卓夫氏が、患猫のQOL改善にアロマテープを考案して、それを獣医学会誌に何度も発表しています。
これらの民間療法は、もし効果に自信があるのなら、何故、プロの獣医学者や獣医師の評価をきちんと受けようとしないのでしょうか?堂々と、動物病院に参入して、治療に貢献すればよいのに・・・。妙に、獣医療や薬の副作用への不安や不信を煽り、従来のオーソドックスな獣医療を悪者にし、あたかも正義の味方のような登場をします。
私は以前、ある民間療法の治療材料を販売しているサイトの責任者に質問をメールでしました。 悪性リンパ腫に対する治療効果について質問しました。
※と言いますのは、あるサイトで、これを購入した方が、「腫瘍が小さくなったり、消えたりというのは、○○の最も得意とするところです。」という心強い言葉を、×××××の△さんから頂きました。」と喜ぶ記載をなさっていたからです。
回答を一部抜粋して掲載します。
==================================================
今まで、悪性リンパ腫の腫瘍が小さくなったり、運がよければなくなったりというケースも珍しくはありません。ただし、期間は1ヶ月から半年くらいと幅があります。
○○を使用するしないに関らず、基本的に全ての病気は、
自然治癒力の強さ(生命力)VS病気の進行(程度の重度)
によって、回復するか、進行を抑えるか、病気の進行が進むかが決まってきます。ですので、一概にどのくらいの効果があって、期間がどれくらいかかるかを申し上げることは出来ないのです。
大体のお薬は、症状を抑えるものであって、病気を回復させるものではありませんので、おおよそのお薬の効き目がどのくらいの期間で効いてくるのか分かりやすいのです。
が、○○による作用はあくまで自然治癒力の力を引き出し、病気の進行との問題、さらに潜在的な自然治癒力の強さ、そしてストレス状態などのあらゆる環境が絡んできますので、希望は大ですが、断言もできません。HPにもありますが、沢山の動物たちが元気になっているのは事実ですが、100%の確率ではありません。
可能性だけに18,000円もかけられないと言われてしまうのであればそれまでですが、弊社では30日返品制度を設けておりますので、リスクはないかと思われます。
==================================================
どう思われますか?
「効果が出るまでの期間は、1ヶ月から半年くらい」と言いつつ、「30日返品制度を設けているからリスクはない」というのです。矛盾しています。
購入した人は、これから効果が出るかもしれないという段になって、果たして返品するでしょうか?永久的な効果の持続があるというのなら、レンタルと買取りの双方を選ばせるべきではないでしょうか?この回答だけでも、私には充分、胡散臭いものと思われたのでした。
「運がよければなくなったり・・・」
「希望は大ですが、断言もできません。」
こういう表現はきちんと分析しているのだったらしないでしょう。「○○%のケースでは腫瘍の消失が認められます。」と言った、もっと具体的な表現をすると思われます。
上記の引用に戻りますが、「1ヶ月から半年くらい」の期間で、例えば『ばらつきはあるが、80%が3ヶ月以内に何らかの改善が認められた』とか、そういう分析すらされていません。本当に効果があるのなら、「1ヶ月から半年くらい」の期間に均等に分布しているはずがないのですから、きちんと明言できるはずです。
「大体のお薬は、症状を抑えるものであって、病気を回復させるものではありませんので、おおよそのお薬の効き目がどのくらいの期間で効いてくるのか分かりやすいのです。」
これも、言語明瞭・意味不明瞭です。
抜粋から洩れましたが、「悪性リンパ腫は沢山治してきた」と言いつつ、FIVとの合併例は1例も経験がないとも言われます。FIVを背景に種々の悪性腫瘍が発生するのですから、これもまたおかしいと感じました。
とどのつまり、ボランティアで配布するにしても、コマーシャルベースに乗せるにしても、ちゃんとデータを出して、効果を謳うべきだということに尽きると思います。また、ユーザーの側でも例えば、新しいパソコンを購入する時、スペックに関する数値情報を参考にしますが、それと同じことだと思います。]]>
質問はレスにてお願いします。
http://abikichi.exblog.jp/699876/
2004-10-26T00:10:28+09:00
2007-04-07T23:18:49+09:00
2004-10-26T00:09:23+09:00
abi_kichi
贋治療批判
このブログの内容について、個人的にメールでのやり取りを希望される方がおられます。
ところで、私自身は情報の共有こそ重要と考えて、ネット上に意見を提示しているので、質疑を個人的にお受けすることは致しません。
時間と労力を効率的に使いたいのと、一人が疑問に思えば、潜在的に同じ疑問をもつ人は言わば氷山の一角で、もっと沢山いるだろうと思われ、だとしたら、より多くの人と知識や情報を共有した方がよいと思うから、です。
ですからレスとして質問を書いていただければ、自分の答えられる範囲で必ずお返事いたしますので、よろしくお願いします。m(_ _)m
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手口
http://abikichi.exblog.jp/516558/
2004-10-12T00:12:22+09:00
2007-04-07T23:18:49+09:00
2004-10-12T00:11:16+09:00
abi_kichi
贋治療批判
今春、私達のアビ吉日記を読んだ方から、強く勧められた民間療法がありました。私達にはこれ以上ないほど胡散臭いものでしたが、その推薦者にとっては現代医療を凌駕するほどの奇跡的なものであったようです。何故そのように感じられたかは私には理解できませんでしたが・・・。
辟易した私は、その民間療法の治療材料○○を販売している整体院の初心者セミナーを受けてみたのでした。ちょうど半年前のことです。以下は大変長いですが、その時の記録です。
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入口は普通の内科の診療所みたいな感じで、靴を脱いで中に入ると畳敷きの部屋があり、診察台みたいなベッドが2列に(3+4の7台)配置されていました。部屋の壁は電気的にシールドされているそうですが、内装からは特に変わった様子はありませんでした。
理科の実験室にあるような、脊椎のモデルがあり、それを用いて、姿勢の矯正の様子が説明されます。
参加者は私を入れて、10名。女性9名、男性1名。平均年齢は50台半ばという感じでした。全く初めてという人が私を入れて5名、残りの5名は既に会員である人たちでした。
(この人たちは信者ですから、無意識的にサクラの役割をしており、院長の説明が一段落つくごとに大きく頷きます。)
治療院は男性の院長と副院長格の30歳くらいの男性と、40前の女性(この人は口元は笑っているのですが、目が爬虫類みたいで、ニコリともせず、受講者を観察しているようでした。)の3人で運営しているようです。一方、男性は2人とも、むしろ女性的な感じの、柔らかい当たりでした。
ここの男性院長は、頭が薄かったので老けて見えましたが、40台かと思われます。元々はカイロプラクティックをやっていた人のようです。ヒョロリとした人で、やわらかい声音と喋り方、澱みなく、くつろいだ感じで非常に話術に長けています。
まず、『ここに医療関係者の方はおられますか?』と質問があり、1人の女性が『病院の医療事務』ですと応えていました。『医療関係の方にとっては、辛口の話になるので、あらかじめ訊ねさせてもらいました。』とにこやかに前置きして、一時間ほど、文明論・社会論を交えての現代医療批判が続きました。その材料・根拠として、近藤誠氏の『成人病の真実(文芸春秋社刊)』を挙げていました。
○○についての説明では、『この中に小さな金属の膜が入っています。詳しくは私もよく知りません。K先生の開発されたものです。』とだけなされ、インターネット上にあるようなチップという言葉は何故か用いられませんでした。(「おっとっと・・・」と肩透かしを食ったようでした。そこを突っ込みたかったので。)
○○は小さいです。4.8mm×4.8mm×21mmの直方体で、中に埋没している金属の膜はホント蚤の糞みたいでした。
『インフルエンザ脳症が日本だけに見られる病気で薬害に他ならないが、その危険性のある薬剤は未だに使用されている。』『何故か!』『厚生省はわざと情報を小出しにして責任問題を逃れている。製薬会社は医師を抱きこんでのロビー活動を活発に行っており、そのせいで動きがとれないのだ。』など・・・。
『結核が減って結核健診がなくなったが、そうなると収入が落ちるので今度は乳癌健診を始めている。』
『医療機関はおろか、国も信用できない。自分の身体は自分で守らなくてはならず、緊急性を要するような病気を除いて、生命力を高めるのがベスト。』
『国土交通省もひどいもので、杉や檜は保水力がないのに、どんどん植林して保水力のある雑木林をなくしてしまった結果、土砂崩れが頻発している。同じ種類の樹木だけを植えるから、土地が痩せてしまい、日本も砂漠化が進んでいる。有機農法は日本が昔からやっていたことなのに、国の政策でしなくなった。』『高卒・大卒、いろんな人が集まっているのに、官僚は大卒(東大・京大など)ばかりだから、おかしくなった。国がおかしくなった。』
『セカンド・オピニオンを求めなさいと厚生省は患者に言うが、ちゃんと医者を指導できていないから、色んな人に聞いておけ、という厚生省の責任逃れだ。』
『生命力の低下の問題なのに、胃が、腸が、悪くなると考えている。○○、内なる力は電気的な力で、上から下へ流れてゆく。姿勢のよしあしが健康の目安で、川の流れも一緒で、まっすぐだったら、流れも速いが、曲がっていたらゆっくり流れてゆくでしょ?』
『先日、胃が痛くなって医者に行ったが、薬は貰わなかった。自分で触って診断することができるから、後でこれは腹筋だということが解ったから。自分は腹筋をいつも鍛えているので、それがよく触れて、しこりのように思えたのです。』※
『自覚症状がなければ、検査は受けない方がよい。検査で死んでも仕方がないような場合もある。患者側の責任もある。検査で事故になり、血管が破れるような状態を自分で不摂生などでもたらしているからともいえるから。』
『国を信じてはいけない。厚労省も、国土交通省も、農林省も駄目だ。「呼吸する土」という本を読んでみるとよく解る。』
『K先生は、金儲けではないのだから、無料のセミナーで理解してもらいたい、地道な活動をしたい、と思われている。内側の力をあくまで生かすことを。食生活の改善なども○○を高めるためには必要。』
『○○を生かしていると、初産もスムーズだし、不妊症・生理痛にもよく効く。会員のお母さんからも聞いたが、子どもも、○○療法前に生んだ子どもよりも、○○療法を受けた後に生んだ子どもの方が、性格も生命力もはるかに良いと言っている。性格の悪い子どもを時に見るが、皆、病院で対症療法を多く受けている子どもだった。落ち着きがなく、乱暴だったりする。』
『男より女、大人より子ども、人より動物の方がよく効く。子どもさんが、入浴後、○○をはずしていると慌てて探して、身につけようとしたり、犬も○○をつけた首輪やリードをはずすと自分から、首を突っ込んでくる。』
などなどの話が澱みなく続く。途中で質問をしようとしたが、意外と質問しにくい。話題がどんどん移り変わってゆく。深められることがない。何となく納得するという状態が続く。
それでは試してみましょうということで、グリッド代わりの網の前に立って、○○をぶら下げる前と後で、体のゆがみを見るということを2人の参加者で行うが、『ほら、からだが揺れて、ゆがみがとれてきましたね。』と盛んに言うが、全然変わらない。皆、雰囲気に呑まれているのか、『そうですね。』と相槌を打っている感じだが、説明する側は、デジカメで撮影したり、堂々としている。
次は診察台の上に仰向けになり、左手の人差し指にスーパー○○○を絆創膏でくっつけ、10分間そのまま休む。スーパー○○○は例の80000円のセットの中に入っている、おはじきの中に、2つトランジスタが埋没した、丸いボタン状のもの。
(被暗示性の高い?)参加者はすぐにいびきをかき出し、そして指先がぴりぴりすると言う。私は何ともなかったが、『どうですか?』と聞かれたので、「足先がポカポカします。」(途中で、信者の一人が私の足を触り、「うん、大分あたたかくなってきている」とつぶやいたので、「そうか!暗示だな。」と思って、答えました。)と答えたら、『そうですね!まず、そういう効果がまず出てきますよ。』と言われた。
唯一の男性参加者は、脳障害の男の子がいるそうで、参加者の中では一番深刻そうに見えた。男の子は成長ホルモンと抗けいれん薬を投与されているが、芳しくない。何とかしたいと思って参加したと言われた。この治療を受けるのに、抗けいれん薬などは中止した方がよいだろうか?半年毎にMRIと脳波の検査を受けているが、検査も受けない方がよいだろうか?と質問された。これに対しては、『○○療法で抗けいれん薬の副作用を打ち消すことができるし、内なる力がついてくれば、自然と良くなります。検査も定期的に受ければ、○○療法の効果を見るのに有効です。どうせ、薬を飲んでも飲まなくても、医者は責任をとらないでしょ?』この解答は巧妙だな!!と正直、感心しました。「病気が良くなれば○○療法のおかげ、病気が悪くなれば医療のせい」という見事なすり替えがなされているからです。
次は他所で勉強会をやりますので、よければ来て下さいということで説明会が終わりました。ここで、私は※の部分を質問しました。
「先生のお腹が痛いのを、お医者さんは何と診断したのですか?」
ここで一瞬、院長は無表情になり、ちょっと間がありましたが、すぐに微笑んで『どこも悪くないって!』と言いました。『心配だったら、薬を出しますからと言って薬を出されたけれど、もちろん飲みませんでしたよ。』『後で思うと、食べすぎで便が沢山詰まっていたみたいなんです。ほら、私はいつも患者さんに、食べ過ぎないように、腹八分目に、と言っているけれど、私自身は結構よく食べるものだから、そういうのがストレスになっていたみたいでね。それからは、患者さんには腹九分目にしなさいって言うようにしているんですよ。』と、面白そうに笑います!確か、最初に「薬はもらわなかった」と言っていたのですが・・・。
他の人に聞いたところ、1回の施術が4000円で、18000円の○○1個と80000円の入会金(スーパー○○○などのセットが貸与される)が初回料金だということでした。
帰りに近藤誠氏の「成人病の真実」を買って読みましたが、現代医療の矛盾を指摘してはいましたが、○○や○○療法については一言も触れられていませんでした。このような怪しげな商売の宣伝材料に使われていることを筆者が知ったら、さぞかし驚くだろうなというのが感想でした。
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以上です。田舎に、手かざしで神秘的な力を病人や患部に与えて治すというのがありますが、それと似ています。科学の雰囲気を纏わせたところがミソでしょうか。
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FIP治療薬の可能性
http://abikichi.exblog.jp/513637/
2004-10-11T21:46:39+09:00
2004-10-11T21:47:21+09:00
2004-10-11T21:45:33+09:00
abi_kichi
未分類
元・京都大学ウィルス研究所所長・畑中正一著「キラーウィルスの逆襲」(日経BP社刊)によると(第8章SARS特効薬の開発)、SARSの特効薬として、(RNA)複製酵素阻害薬+プロテアーゼ阻害薬の併用が特効薬になるとのことでした。
後者のプロテアーゼ阻害薬は、ご存知のとおりエイズ治療薬として既に市販されており、上記の併用療法はHAART(highly active anti-retroviral therapy)療法と呼ばれ、今ではエイズ治療の主流となっているものだそうです。同じ薬の組み合わせが、SARSの場合は、HAAST(highly active anti-SARS-viral therapy)として有効な治療方法となるはずだとのことでした。
実際に使えるのは、厳密な臨床実験の結果を集積した後の、厚生省の認可を待ってからのようです。
SARSで有効ならば、FIPにも当然有効であることが予想されます。獣医学の世界で、この治療方法が実現するのは、何年後でしょうか?人間に対して副作用がなくても、猫にとっては副作用が重く、使えない薬があるそうですから、そうすんなり行かないかもしれませんが、事の成り行きを見守ってゆきたい気がしています。
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猫がストレスを感じる状況とは?
http://abikichi.exblog.jp/505523/
2004-10-11T02:01:29+09:00
2004-10-11T02:02:20+09:00
2004-10-11T02:00:23+09:00
abi_kichi
未分類
http://www.dr-addie.com/index.htmから抜粋したものです。
Examples of situations which cats find stressful:
being rehomed
moving house
new additions to house: baby, dog, cat, kitten
too many cats in one house (over 6)
going into cattery
surgery (being neutered, getting a dental)
trauma (e.g. road accident)
intercurrent illness
pregnancy, parturition, lactation
猫がストレスを感じる状況の例:
家の改築
引越し
家に新しいメンバーが加わること:赤ちゃん、犬、猫、子猫
多すぎる猫の数(1軒で6匹以上)
猫舎に入れられる
手術(去勢、歯科受診)
外傷(交通事故など)
病気が併発
妊娠、出産、授乳
こういった節目・節目をきちっとおさえなければ。
猫はデリケート(心身共に)ですから・・・。
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ブリーダー批判
http://abikichi.exblog.jp/505345/
2004-10-11T01:42:46+09:00
2004-10-11T01:44:42+09:00
2004-10-11T01:41:40+09:00
abi_kichi
未分類
今やペット産業は1兆円産業になり、急速な需要の拡大に、無知な拝金主義者が参入しているとのことでした。おそらく無茶苦茶な近親交配の結果、遺伝的に障害のある犬が「大量生産!」され、そういった背景を当然のことながら全く知らずに、子犬を我が家に招き入れ、家族として愛情を注いできた飼い主は、ほどなく愛犬の致死的な病気の突然の発症~急死に打ちのめされることになります。遺伝病はその成り立ちから、ほとんど治療の術がありません。
TVクルーが「何故、そのような遺伝病が急増したか?」をl調べてゆく過程で、病気に対して全く知識のないブリーダーや素人繁殖業者が明らかになります。とにかく「金、金、それだけ」です。
阪神高速に隣接する、日の射し込まない雑居ビル内のカラオケ屋の設備をそのままに、不動産業者は、サイドビジネスとして、カラオケルームの個室にケージを積み上げて300頭以上のメス犬を押し込み、強制収容所さながらの繁殖工場を作っているのでした。生まれた子犬の10匹のうち5匹以上が、肢が欠損していたり、内臓が破裂した腹壁から飛び出しているといった致死的な奇形を持って生まれ、その場で殺処分するのだということでした。その時点で、外見上はとりあえず問題のない子犬が市場に出されます・・・・。
ペットショップでは当然、健康や血統に問題がないという血統証が渡されますが、この血統証というのが問題で、1頭あたり2000円納めれば、「機械的に」血統証がジャパンケネルクラブ(JKL)から発行されるということでした。実際に血統証を出す対象となる個体を、見ることはおろか、その存在自体も確認しないままに、血統証は発行されるとのことでした。
TVクルーは当然、その責任を遠まわしに問うわけですが、JKLの理事長は「今まで問題なくやってきた良いシステム」「自分達は素人だから(はっきり素人と言った!!)、どんな形にせよ、ブリーダーに干渉することはない」といった趣旨のことを明言していました。
何とも、いかがわしい組織です。そして大変な利益率でもあります。調査費が生じない以上、単純な事務費用だけが経費ですから・・・血統証はとうに有名無実化しているのです。
おそらく、このような風潮はペット産業の全体に蔓延しており、深刻なモラルハザードとなっていると思われます。]]>
◇◆◇今日から新たに・・・。◆◇◆
http://abikichi.exblog.jp/463063/
2004-10-07T11:49:15+09:00
2004-10-08T23:07:46+09:00
2004-10-07T11:49:15+09:00
abi_kichi
未分類
昨年は3日後の10月4日に荼毘に付し、アビ吉の実体は完全にこの世から消失したのでした。なのに心は10月1日にとどまったままです。あの日、亡くなった後、ひたひたと進む死後硬直、そしてそれが解ける過程・・・。そういった感覚的な記憶も未だに生々しいまま、様々な感情がこみあげ、心を占有します・・・。
この日記のメインは、約2ヶ月間の素人飼い主のFIP闘病記です。
このような致死的な病気に可愛がっているペットが襲われた時、飼い主はどうしたらよいのか、看病の経過に加えて、獣医さんとのやり取り、怪しげな民間療法の誘い、そしてペットがいなくなった後の自分自身のペットロス、残りのペット達に対する病気の予防などなど、アビ吉への供養・贖罪でもあり、自分自身の癒しでもあり・・・そんな話題を不定期に掲載することにしました。
今まで他所の日記を使っていましたが、日数制限から間もなく削除されてしまう為、こちらに移動しました。過去の記録には書き込みはできませんが、今日以降のコメントにはレス可能です。どうぞよろしくお願いします。]]>
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